anotosyositu’s blog

漫画、本、アニメ、ドラマ、ソシャゲ、雑多に好きなものの好きなとこを叫びます。

死んだ親友に告白された話は死の先の日常がこうであれと願いたくなる話だった

投稿時からファンだったかもがわ圭先生の「死んだ親友に告白された話」を読んだ結果、気持ちも涙も溢れすぎ、ツイッターに収まらなかったため久々にここに書き置きにきました……。ネタバレをツイッターに直で書くのはよくないですし。

……が、お酒の力も借りて書いた文を保存し忘れて消失したので泣きそうです。まあ幻だったのでしょう。
久々に楽しく長文綴ったんですが、シラフになると怖くて書けないものですね。ううむ。

さて、本作は生者×死者の2コンビが登場します。

【桃瀬と栗原】
死んだはずの親友から突然告白された栗原。
これで未練はないと消えかけた親友を引き止めるため、
とっさにゲームをしようと提案するが?

【竹村と松田】
生前住んでいた学生アパートで地縛霊をしている竹村のもとに、一人の新入生が越してくるが、なんだか元気がないようで?幽霊先輩とメンタル強めの新入生が織りなすほのぼのシェアライフ!


【桃瀬と栗原 感想】
冒頭に言いたいのはこの作品一応BLなんですが、
内容の本質「大切な人との別れ、その先」です。
大切な人を失ったことがある人はみんな刺さると思うので、普段BL読まないよという方にも手に取ってもらいたいです。

全3話のこの作品は「親友の死」という点ではなく、
そこから続いていく人生に視点を置いた物語です。
大切な人がいなくなっても、残された者の日々は続いていく。二人の日々は自分が残す側、残される側になったとき、こうだったらいいなと願うような優しくて温かいものでした。

人はみんなから忘れられたときに本当の死を迎えるといいます。大切な人が、自分が死んでもちゃんと人生を進んでくれて、それでも自分のことを想い続けてくれるのは 残して行く側の桃瀬にとって幸せなことだろうなと思います。
一方残される側である栗原視点でも、
いなくなった大切な人がずっと見守っているというのは、たとえ夢物語だとしてもそうであってほしいと思います。だって栗原にとって桃瀬のいない日々は続くから、何十年も続くから、こんな奇跡くらいあってもいいじゃない。ほんとにそう思うんですよ。

桃瀬の未練
本作は1冊を通して「未練」というものが鍵になっているように感じます。
告白のあとの「これでもう未練もないや」という台詞も含め、度々「未練」という桃瀬。
でもその表情、口ぶりが寂しく、未練を抱えて、託して人は逝くのだと思ったら目頭が熱くって…。
そもそも未練がなかったらゲームに誘われたあと応じなくて、多分桃瀬も栗原もこの時間が終わらなければいいのにって思ってるんですよね。楽しそうでさ。
でもここではまだ別れがさわやかで、楽しさの余韻が続くような明るい雰囲気なんです。

私が辛いなあと感じたのは3話、就活に行き詰まった栗原を見かねたようにLINEに既読をつけた桃瀬が「朝には消えるから」と言って墓でゲームをする場面です。
1話に比べてずっとずっと二人の顔が寂しげで、
多分会うのはこれがラストってわかってるなって会話なんですね。ここに一番の桃瀬の未練がある気がします。
1話から2年ほど時が進み、明確に桃瀬と栗原の時間軸は離れて行っているんですね。
作中ラストで栗原が言うように現実で助けてくれるのは生きている友人たち。
それをずっとずっとみてきたからあの日の桃瀬には
1話より明確な寂しさが滲んでいたのかなと。
「俺は栗原のやりたいとこが全部叶う人生だといいなと思うよ」。3話桃瀬のセリフです。
本当に一読者の勝手な感想やら解釈で誰も読まない前提のものですが、
この言葉っていろんな葛藤や未練を諦めた先で出てくる、優しい思いだよなあ思っています。
桃瀬にも、栗原との関係だけじゃなく、たくさんの未練があったんだと思うんです。こんな学生生活をして、まあこういう仕事について、人生のぼんやりしたビジョンが。その中に栗原への思いが伝えられても伝えられなくても、休みのたびに集まって、就活では栗原の愚痴を聞きながら励まし合って、就職してからもあーだこーだ言い合って、そんな未来が、あるはずだった。
でもどうあがいても桃瀬自身の人生はもう動かすことができない。こればかりは諦めるしかない。
だからこそ、人は大切な人の幸福を心から祈るのかなと。せめて自分の大切な人には後悔してほしくない、
全部叶えて幸せであってほしい。
それを願う相手が親友の栗原であることが、
どれほど桃瀬が彼を大切に思っていたかの現れだと感じて、もう、私の涙腺はぶっこわれましたよ。はい。

描き下ろしの感想
読んだ瞬間だめーーー、こんなのラストに持ってこられたらだめーーっと天を仰ぎました。
ここから1話につながるんですよ。つらいわ。
素敵な前日譚を生んでくれた作者様に感謝。
わりと想いを軽口の衣で隠してた桃瀬の視点で描かれる高校時代、桃瀬ちゃんと栗原のこと好きじゃん。
ピュアピュアに想いを膨らませてるじゃん。
そしてこれは惚れるって、いや、惚れるわ。
栗原自分のことをすごく過小評価してるけど、
未来も含めてほんとうにいいやつで、優しくて、
男気あるんですよね。かっこいいんですよ。
桃瀬が惚れるのも納得です。こうありたい。
細かいところですが一番泣いたとこが、
受験に向かう車の中で緊張する桃瀬に、
「落ちても死ぬわけじゃないんだから」と笑って送り出すお母さんの台詞です。
すごい肝っ玉母ちゃんって感じで冗談めかして送り出す、仲いいんだろうなって思う場面なんですよ。
一番最悪なこととして引き合いに出した筈の死は、
わずか1年後に降りかかる。
桃瀬が死んだとき、お母さんはどれほど辛かったろうなと思いを馳せて涙が止まらない一コマでした。


【竹村と松田 感想】
桃瀬と栗原の感想にリソースさきまくりましたが、
竹村と松田もめちゃくちゃ好きです。
引っ越してきた部屋に男子学生の幽霊がいるのに、
1ミリも気にしないどころか楽しんじゃう最強女子松田。
でもそんな最強女子松田も、現実の人間関係ではなかなかもがいてると言うのが共感ポイントですね。
ほんとうに、こんなに面白いのよこの子、みんな気づいて。全編コミカルなんですが、二人の間にもお互い生きてたらなってのはあって、最強の仲間になれるのに。
でも、生きてたら絶対に出会わなかったわけで。
死が引き合わせた関係だから。
生前孤独な学生だった竹村の未練が、この愉快なシェアハウスで浄化されていくんですね。
あくまで死と成仏を前提としてるけど、
生きている松田の人生を助け、死んだ竹村の未練を浄化させる関係性。いいなあと思います。
いつか竹村が成仏する日がきても、二人は爽やかな別れができるでしょう。
ほんとにいい関係ですよ。好き。

かもがわ圭先生の作品世界のほろ苦さと優しさ、と可笑しさ。いつ読んでも救われて、忘れられない作品となるものばかりです。うちの部署には中村がふたりおりましてもいつか連載化してくれることを祈りつつ、
素敵な作品を本で読めたことに感謝!!!!!

Waving FLAGSで旗に再落ちした話

アイドルマスターSideMで雨彦、恭ニ、九十九Pをしている一回のオタクです。
文章力皆無の長文野郎ですが、
アイドルマスターSideM北海道公演2日目で初披露された、「Waving FLAGS」の話をします。

聞けていなかったWaving Flags

MCでも触れていましたが、「Waving FLGS」は、
前任の九十九先生Cv、徳武竜也さんが担当された最後の楽曲であり、ソロコレとはいえ、後任の比留間俊哉さんが担当された最初のユニット曲。

曲自体は、様々な過去を抱えた彼らが
真っ直ぐに自分と、夢と、仲間たちやファンと向き合うことで成長した今こそ歌える素敵な応援歌です。

けれど私はこの曲があまり聞けずにいました。

徳武くんの歌が好きで、別れの歌がきけない。

徳武くんから比留間くんへのバトンタッチとなったこの曲は、歌詞がドンピシャに旅立ちの曲で聞くたびに涙が溢れ、歌声を思い出し、聞き返せない曲になりました。

「Waving FLAGS見えるたびに君を近くに感じてるから」

門出の曲すぎる…。泣くじゃんこんなの…。

後任の比留間くんのことはとても好きで、
役への向き合い方、SideM一味への馴染み方、
九十九先生のボイス、本当に素晴らしいと思っています。
ただ、歌声だけは徳武くんCV甘い声が好きで、
曲が出るたびに違いを感じてしまう部分がありました。

初披露のWaving FLAGS

複雑な思いを抱えて迎えた北海道公演。
まず、比留間くんの九十九先生が過去一九十九先生でした。左わけの髪型、表情、クールで知性あふれる掛け声、MC。公演中彼はずっと、比留間俊哉が演じる九十九一希でした。もうそこに違和感なんてありません。
寂しさなんてないんです。いるんです。
九十九先生が、たしかにそこに。

そんな中大トリにぶつけられたWaving FLAGS。
静かで優しいイントロが流れた瞬間から涙が止まりませんでした。九十九先生から始まる歌いだしは暖かく、優しくて、大吾の可愛くて楽しそうな歌と、
涼の凛として、晴れやかな声が重なって。
もうその曲は寂しい別れの歌ではありませんでした。

FLAGSの歩みを喜ぶ、第二章はじまりの歌でした。

1番と2番で比留間くん、少し歌い方変えてたかな?
というのも印象的で。おそらく1番は徳武くんに寄せている。そのうえで2番以降は迷いなく比留間くんの九十九先生として歌いきってくれて。
鼻にかかるような甘い歌声も好き、今のクールで、
決めるところは力強い歌声も好き。
一曲のパフォーマンスのなかに、大切な九十九先生が紡がれていて、これからもっと九十九先生のことを好きになって行けるだろうと思いまさした。

九十九担、気づいたらF-LAGSのP

北海道公演、待望のお当番回をみて気づいたのは、
自分がFLAGSというユニット全体を推しているということでした。気づけばぺーちゃまの伸びやかな歌声、
うりゃおの笑顔に撃ち抜かれ、WavingFLAGSで二人が涙ぐんでいる姿に、もらい泣きしてしまいました。

二人がFLAGSというユニットをぶらさず、守り続けてくれたからずっっと推し続けることができていた。
涼のかっこよさ、大吾のかっこよさ、なによりユニットの関係性の深さに気づけばハマっていたのだと。

なにより社会人にFLAGSは効く。
関係性が尊すぎる。

そんなわけで、Waving FLAGSが最高で、
気づいたらFLAGS全体を推してたオタクの長文でした。

【朗読劇】池袋裏百物語9月11日

9月に配信で観劇した朗読2本目、
池袋裏百物語について思ったことを綴りました。
ネタバレありです。
全くまとまりませんでしたw
文章勉強したいです。

9月11日13時回

怖いけど怖くなかった!こわいけど!
怖さでひきつけた先に演劇業界の熱い想いを感じて爽やかなラストだった。
えのきやさんの江戸めちゃめちゃ見たかったけど、個人的にこの組み合わせは自分の好みに花丸でした!

【キャスト】
江戸:西山宏太朗さん
明烏助教授:梅原裕一郎さん
久陽:熊谷健太郎さん
山本:土岐隼一さん
桜庭:林勇さん

【簡単なあらすじ】
インターネット上の“呪い”を蒐集している「都市伝説ゼミ」の明烏准教授と助手の久陽のもとに、山本と名乗る男が訪れた。 山本は、ダッカという配信アプリで人気の「池袋裏百物語」の配信主・エドにかけられた呪いを解いてほしいという依頼を持ちかける。 エドの配信が、数年前に実際にあった「池袋百物語」の再現であることに興味を持った明烏は、百話目が語られるという劇場に向かうが――。

※公式HPより引用

【キャラクターに関する感想】
江戸:西山さん

配信アプリにて「池袋裏百物語」の語り部を務める人気配信主。妹に起きたある事件に復讐するため百物語を始めたというが…。

西山さんの江戸は一見とても穏やかで、
妹思いの優しいお兄さんという印象。
けれど前半から強い意志と裏返しの狂気、
壊れそうな危うさがあってよかった。

目的が明確で自分を邪魔しない桜庭に、
少し心を許したような微笑みと穏やかな時間。
ラストにかけて暴かれる彼の本性と、
すべてを拒絶するような、
彼女しか見えてないような冷たい目。

静かに怒って、静かに壊れた。
そんな人間の複雑さを魅せていただきました。


明烏助教授:梅原さん
現代民俗学?と言っていたような、
中でもインターネット上の「呪い」を集めており、時折相談を受け付けている。

梅原さんに演じてほしいキャラドンピシャで、
配役と衣装に感謝!!!

明らかな変人なのですが、
助手の久陽くんに心を許してそうな猫ちゃんみたいなとこがかわいいです。
この二人の日常がみたい!
あーー。シリーズ小説化してくれ。
「こちらは助手の久陽くん、時々カット・インしてきます」って説明が、
ペットの猫ちゃん紹介みたいでおちゃめでした。

飄々として、浮世離れしていて、
呪いやその報いに対して残酷な観点を持ち合わせているあたり、やはり研究者だなと。
彼もまた人と怪異の中間からものを見てる人物なのかもしれません。

しかし、梅原さんの演じ方でしょうか?
私は明烏の人や文化を想う熱い想いを、
優しい一面を見た気もします。

久陽くんとじゃれる時の茶目っ気、
依頼人を前にしたときの冷酷さも孕む笑み、
江戸の目を見て、語りかける強く熱い声、目線。
梅原さんの七変化に魅せられました。

久陽:熊谷さん

都市伝説ゼミでアルバイトをしている明烏の助手。インターネットに疎い。
基本的に冷めた塩対応だが、
なんだかんだ明烏の世話を焼くいい子。

このテンションのくまちゃんをみるのは初めてでしたが、
明烏といい塩梅のコンビ、ぴったりでした。
くまちゃんの様子から学生アルバイトかな?
ため息ついて塩対応なのに根がいい子なので、
きっとなんだかんだ明烏の面倒をみてしまうのだと思います。かわいい。

終始けだるげなトーンなのに、
いい子なことが伝わるくまちゃんの久陽くん
大好きです。

二人のコンビ小説シリーズ化待ってます。

山本:土岐さん

明烏のもとを訪れた依頼人
江戸の熱狂的なファンをしており、
彼に呪いをかけられたと相談してくる。

ある意味作中でいちばんこわい人物でした。
善良で、悪意のないやばい人というのを、
土岐さんが見事に体現されていました。
ニコニコしてて、妄信してて、
言ってることはやばいのに目にも声にも
悪意が欠片ほどもない。

この舞台はたくさんの山本である我々に向けられた刃であり、怒りだったと思います。

桜庭:林さん
江戸のプロデューサー。
彼の語りが金になると目をつけ、
人気コンテンツに作り上げた人物。

金に汚く江戸を利用しているような紹介でしたが、作中で一番優しい人間だった気もします。
江戸のそばにいたのが彼で良かったし、
彼でなければ100話目に進むことなく、
もっと危ない方法で復讐は行われたかもしれません。

金に汚く稼ぐためなら江戸が怪しくても構わないという潔さは本物ですし、
江戸とはよき利害関係の一致だった。
けれど最後にそれを踏み越えたのは、
江戸を仲間だと思っていたからだと思います。
林さんが怪しげだしチンピラっぽいのに、
どこかに男気と優しさのある人物として演じられていて、桜庭を好きになりました。

【全体の感想】
全体の雰囲気や途中の語りはホラーとして怖いのですが、話の根幹はホラー以外にありました。

いや?ある意味ホラーか。
怪異よりももっと多様な恐怖が描かれた本作。
ネット社会の闇や人間の歪み、デマや悪意のない刃を向ける市民、芸術系の業界の闇など、
怪談は、憎しみは、怒りは生きた人間の世から生まれるのだと痛感しました。

「理不尽に死んでいった舞台、物語は山ほどある。生きた舞台が一番強い。」

たくさんの理不尽な死をこの情勢化でみてきた作り手の皆さまがどんな思いでこのセリフをいれたのか。
舞台はなくしちゃいけない、
文化はとめてはならない。
そんな怒り、想いを受け取った熱い公演でした。

幽玄朗読舞KANAWAの感想を綴る。※ネタバレあり

9月は超個人的配信朗読祭でして、
2本の朗読劇を拝見しておりました。
感想というよりオタクの海馬に残ったパッション!!!
って感じのテキストになりますが、書き残そうかと。

1本めは「幽玄朗読劇KANAWA9月6日18時公演」。

【キャスト】
安倍晴明:笠間淳さん
藤原和人:中島ヨシキさん
鬼女:古賀葵さん

朗読劇に実際の能を組み合わせた芸術性の高い公演、
本当は現地の予定でした…。コロナ許せん。

【簡単なあらすじ】
野心を抱き京の都にやってきた若武者と妻の桔梗。
やがて夫は貴族社会での地位を得るため、
後妻娶り妻を捨てる。
裏切りに深く悲しんだ妻は夜な夜な貴船神社に詣で、
やがて鬼と姿を変えた。
彼女を祓うため稀代の陰陽師安倍晴明が弟子とともにやってくる。

【以下それぞれの役への感想】
安倍晴明…笠間さん
たそこしょの話で補ってるけど、ミステリアスで茶目っ気のあるまさに食えない男の様子は狐のようで惹き込まれるまさに大好きな安倍晴明

一方、祓われる鬼に罪はなくとも鬼である彼女を払わねばならないことへの悲しみや苦悩が影のある表情、
深い深い声のトーンから伝わってきました。
彼が人であるからこそ、その痛みも引受けてしまう。
陰陽師とは消耗する仕事だったろうなと、
考えてしまいました。

関係ないが赤の衣装が素敵。
もしかして、赤色には邪気を払う意味があるから?

藤原和人…ヨシキ
お前が、お前がたのみだ和人!お前の明るさがマジで救い!とメガホン叩きたくなるくらい、悲しみの深い物語中、和人の明るさが光っていました。

調子が良くて、清明に振り回されて、典型的な助手ポジ。素直に怖がり、不義理を知れば憤り、大切な人を救いたいと心から願う。

彼はいい意味でとても人間味に溢れていて、
だからこそ異彩を放っているように感じました。
途中の解説パートほんとに可愛かったな。

桔梗
ほんっっっっとにすごかったです。
え?古賀ちゃんすごすぎ。

淑やかで愛に溢れた桔梗が鬼に堕ちるまでが圧巻。
「あな悔し、あな口惜し」ということばを噛みしめるように繰り返す姿に深い深い愛が憎しみに変わるまで、
どれほど信じて、苦悩して、傷ついたのかと。
当時の貴船神社には同じように傷つき、
行き場のない想いを抱えた女たちが集っていたのでしょう。そんなたくさんの悲しみが情景で浮かぶくらい、
古賀ちゃんの悲しみの深い深い表現に魅せられました。
語彙力がないな、悲しい。

兼任してた式神役はもうひたすらに可愛くて、可愛くって可愛くって古賀ちゃんかわいいーってはしゃいでしまいました。
晴明様のためにがんばるぞ!ってかんじがいいです。

和泉式部はまた、桔梗とは異なる悲しみや凄みがあって、その演じ分けも見事でした。

【全体】
能は初めて拝見しましたが、静かな静かな舞から
彼女たちの深い深い悲しみが溢れるようで、
より多面的に物語を味わえました。
貴船神社や当時の空気感に触れられたのも、
世界観に入り込めてよかったです。

担当ウエディングSRを引いたら距離感が近すぎた話

【本記事はカードの台詞にまつわる重要なネタバレを含みます。ご注意ください。】

P 歴4年弱のソシャゲ、アイドルマスターSideM でウェディングイベ復刻ガシャが始まりました。
いやー、6月ですもんね。雨の季節で式典には少し大変ですが、6月といえばウェディングというイメージは強く、クリスマス、バレンタインと並んでオタクが地を這う季節です。

そんなウエディングガシャにP歴一年目の夏、
出会えなかった鷹城恭二がいるではないですか。
めちゃめちゃガシャ運が悪く、推しなど引けた試しがない私ですが、回さなければ、これはお祝儀。
再び出会えた君に、感謝……。

え!!!きみは、元気な金人間??!
しかも二人?!恭二!!私死ぬの?!!

そんなこんなでまさかの担当鷹城恭二を2枚引きしたわけですが、私が叫びたいのはそこじゃない。
いやそこもなんだけどそこじゃない。

【ここからはセリフに関する重大なネタバレを含みますのでご注意ください。】

スカウトセリフでは指輪をはめてみて、抜けなくなる鷹城恭二。
かわいい、君のそういうとこが愛しいよP。
プロデューサーなら外し方知ってるだろって??
恭二Pのこと買いかぶりすぎては?
恭二は各イベントの端々でPのことを超人かなにかだと思ってますね。キラキラ尊敬おめめが眩しい。

そんなこんなで油断してたところにこれですよ。

信頼度MAX台詞
「あんたの理想の相手は?…別に、深い意味はないけど。一応知っておきたいなって…で、どんなヤツがいいんだ?」

?????????????????????????

一つ断っておくと、私は夢女子Pというわけでは...ないです。心のなかに0かと言われると目を逸らしますが。
この場面の恭二の台詞、修学旅行の恋バナみたいな気軽なノリじゃないところがポイントですよね。
「一応知っておきたいなって」ガチやん。
あくまで奥ゆかしく控えめな大和撫子風ですが、
その奥でちらりと「当然知る権利がある」という思いが見え隠れしています。

当たり前のように理想の結婚相手を把握する距離の関係ってなに?少なくともビジネスじゃないだろ…。
Pと恭二血を分けたっけ??もはやこれは肉親の距離、いや、実の家族との確執を抱える鷹城恭二にとって、
Pは家族、兄や姉のような存在なのかもしれません。
え、なにそれ心臓バクバクする…。
私達、ビジネスな関係飛び越えて親密なファミリー…。
そっか、PもBeitファミリーなんだね….。

ちなみに、今年の婚活翔真さんの雑誌では、
花嫁モデルさんを姫抱っこする練習台に当然のようにPを指名する翔真さんと、すんなりオッケーするPという、これまたAED案件が楽しめます。
お前、その男、皇子と呼ばれた麗しの君だぞ…。
正気か???なぜ姫抱っこされて正気???

まあ、婚活イベは時にPを狂わせますよね。
はーーーー。楽しいわ。

着飾る恋には理由があって第7話感想「頑張ってる人が一番欲しい魔法の言葉」

着飾る恋には理由があってが、大好きなんです。
火曜日が楽しみで、源さんの「不思議」はラブを生み出す魔法かよっと流れるたびに拍手する日々です。

そんなドラマの7話は、「ラブコメ」の枠を超えて、
今頑張って生きてる私たちへのエールみたいな話で、パッションと涙が溢れてしまいました。

今回はラブよりも仕事で挫折を味わうくるみの成長や、
親子の絆に焦点が当たった回でした。
絶対に商品として卸したいっと思ったライトの交渉のため、くるみが故郷初島へ帰る話ですしね。
そこへまあ、なぜか社長も駿も来てすったもんだという具合に。

いや、待て、サラッと書いたがおかしい。
くるみに商品の話をされて、勢いよく来ちゃった葉山社長はともかく。

駿!!!くるみへ愛溢れまくってるぞ!!!
いや、あの駿ですよ?人にも物にも執着しません、
流れに身を任せて生きていく。
そんな姿勢でくるみを不安にさせてたこの男が、、、

来ちゃった!!!くるみに会いたくて来ちゃった!!
いやー、めでたいね、赤飯炊きたくなるね。
彼の中でもうくるみは手を離せない存在なんすよ。
絶対に。前回との2話でくるみにも伝わりますね。

今回の駿の来島は、完全に駿の意志なんですよね。
くるみを送り出したものの、社長の登場で不安な駿。
追い打ちをかけるように自分が潰した店を元カノが続けていたことが発覚。
悩む彼は電気のつかない小窓を見上げて….。

来ちゃったわけです海を超えて。
そんな彼が、仕事で失敗して落ち込むくるみにかけた一言が、いま私が喉から手が出るほどかけられたい魔法の言葉だったんですね。

くるみ:「なんにも言わないんだね、こんな時でも。」

駿:「何を言っても嘘くさくなるでしょ?代わりにこうしてそばにいる」。

ちょっと違うかもな。うろ覚えだ…。
けど、100の励ましの言葉も、一緒に座る真夜中のキッチンには敵わないんすよ!!
自分のだめなとこは自分が一番わかってて、誰かに偉そうに言われても正直ムカつく。
でも、一人で抱えるにはあまりに苦しい。
そういう事ってありません?

そんなときになんにも言わずにそばに座って、漬けた梅なんか食べちゃって、そんなひと時に、人はどれほど救われるのだろうって。このドラマは恋愛という枠にとらわれず、そういう人との関わり合いや優しさを描いてるんだな好きだなって思う場面でした。

くるみの顔で遊ぶ駿も怒るくるみも愛しかったな。
船で寝落ちする二人とか子供みたいで、もう、毛布とかかけてあげたい。愛しい。

今後はわからないけど、このドラマのいいところって恋が実るまでの駆け引きとかじゃなくて、恋が、愛に育つ過程をゆっくり描いてくれるとこだなって思うんですね。主人公が二人の間で揺れながら、最終的に両思いになる話はたくさんある。

でも、両思いになったらめでたしめでたしってほど現実は甘くない。
そこから先ゆっくりと愛を育てる過程を、エンタメ的大事件は極力起こさず、日常の中で起こる当人たちにとっての事件の中で、描いていくのがこの話のいいところだなと。

正直、向井理推しだけど!最初はそれ目当てで見たけど!でも、くるみと駿を応援したい!
くるみはここまで、恋愛としての好きは駿にしか向けてなくてそこはぶれない。
最初は社長が好きだったけど、駿に恋してからはずっと彼を見てるんですね。
非常にかっこいい。駿の繊細さといいコンビです。

だから今後迷うとしたら、仕事としての成長を目指して葉山社長についていくか、気持ちに素直に駿といるかだとは思うんですよね。

たくさん自分を成長させてくれて知らない世界をたくさん見せてくれる人か、正反対だけど、誰よりも自分を見てくれて、応援し合えるような人か。

ドラマだからドラマチックな設定が好まれる中、
比較的私達の日常と地続きな世界を見せてくれるこの物語は、「理由のない恋」の素敵さをおしえてくれているのかもしれません。

はじめに

星の数ほどブログが散らばる現代において、
しがないオタクが始めたブログなど誰も読まないとは思うのですが、一応注意書きのような、挨拶のようなものを書いておきます。

しがない社会人のオタクです。

アニメ、漫画、ドラマ、読書、ソシャゲ(IDOLM@STERSideM )、舞台、音楽など浅く広く推しています。

好きを叫ぶだけならTwitterで充分な気もしますが、
140字なんかじゃオラのパッションはおさまらねえ!という場合も多く…。

どうせならこの収まらないパッション、
刻んでしまおうホトトギスというお気軽なブログです。

続けば、ジャンルは雑多。
文章はうまくありません。

もう一つの開設理由は、文章の練習。
昔から文章を読むのも書くのも大好きで、学生のころ文筆サークルにいたときは、書けなくて苦しかったこともあったけど、基本的に文章を書く時間が楽しい人間でした。

まあしかし、社会人というのは斬った斬られるかの過酷な世界。
始業の法螺貝が鳴り響いた瞬間、
自分の打つメール、書類、チャット一つ一つのいい間違えや誤字、そして意味が伝わらない内容。
どれも自分を切り裂く刃となって、襲いかかる。
文章が原因で仕事がうまくいかないことって、
多いんですよね…。

そんなこんなで豆腐メンタルな私は一文字書くのも怖くて仕方なくなりました。

だがしかしパッションは楽しく伝えたいじゃない!
文章楽しく書きたいじゃない!
文章も好きの一つだったなら、取り戻したいぜオラの好き!とまあ、そんなこんなで、誰の目も気にせず(というか誰の目にも止まらず、長い文章を書く練習を出来ればと思います。続けばいいなあ。